循環索道

送電線工事用索道は図 上段のような複線式循環索道が最も一般的に使用されており、図下段に示すような単線式循環索道も時により使用されている。

複線式循環索道は、多くの径間を連続して荷物を最も効率よく輸送することができるので,その輸送単体重量は従来1トン級が多用されてきたが・大型工事が施工されるにともない2トン級が一般化し 、今日UHV建設工事には,3トン級索道が設計され施工するにいたった。

この複線式循環索道の高揚程ルートでは 、原動機騒動装置を上部停留所に設置する例も見られるようになり、亘長が長い連索の場合は,中間停留所を設けることもある。

また、中間支柱位置に水平角がある場合には、カーブ支持器を用い連続輸送のできる索道として運用している。

この索道の荷積場と荷卸揚の連絡手段として 、有線または無線の通信設備を設け最近ではITVを使用して映像での監視も行われている。

これらの送電線工事用の複線式循環索道は 、ただ単に循環索道と呼称している。

(参考)索道強度計算書(複索式索道事例)